クリスマスプログラムを開催@レインボーハウス
クリスマスや年末年始などの時期は家族を意識させ、死別によるグリーフ(心と身体のさまざまな反応)を実感しやすくなります。そのため、レインボーハウスでのクリスマスプログラムは想いや時間を共有できたり、さまざまな感情を表現して受け止めてもらえたりする大切なプログラムです。今年の各レインボーハウスのクリスマスプログラムの様子をお伝えします。
神戸レインボーハウス
神戸レインボーハウスでは、12月5日(日)、19日(日)と2回にわたって「レインボーのクリスマス」を開催しました。2年ぶりの開催となりましたが、始まってみれば子どもたちや保護者の方の笑い声で溢れたプログラムとなりました。
クリスマスにちなんだクイズやゲームを通して、初参加の子どもや久しぶりに参加した子どもたちも仲間となり、レインボーハウスらしい温かい時間・空間となりました。
おやつのじかんでは、子どもたちに人気のアニメ、銭天堂ならぬ「虹天堂」が開店。「初めて見るお菓子や~」「これ食べたことある!」などと言いながら、自分の食べたいおやつを選び、クリスマスの思い出や学校生活についておはなししました。
その後、サプライズでサンタさんが登場!歓声を浴びながら、一人ひとりにプレゼントを届けてくれました!
最後には、「なかなかお家ではこういうことができないので感謝しています」「心の温まる楽しい一日でした」と保護者の方からも言葉をいただきました。
今年最後のプログラムとなりましたが、つながりを感じる素敵な1日となりました。
あしながレインボーハウス
あしながレインボーハウス(東京都)では、12月19日(日)にワンデイ(日帰り)プログラムを開催。昨年はコロナ禍の影響でオンラインに変更となったため、2年ぶりのレインボーハウスでのクリスマスプログラムとなりました。
対面のプログラムを再開してから2回目となった今回のプログラム。久しぶりの再会を喜ぶ子どもや保護者、ボランティアの皆さんで賑わいました。ホールでドッジボールをしたり、手形アートをしたり、それぞれのペースで思い思いに過ごしました。おやつの時間では、サンタさんの顔がついたキュートなカップケーキを食べました。
事前に募集した参加者やボランティアの皆さんの写真と、「あなたが家族に贈りたいプレゼントは?」という問いかけへの回答をクリスマスカード風に加工し、つなげたフォトムービーを上映。亡くなった家族へ贈りたいプレゼントをあげる人もいて、家族へ想いを馳せる穏やかな時間となりました。
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最後はプレゼントの時間。郵送をした昨年とは違い、今年は子どもたちにご寄付でいただいたプレゼントを直接手渡し
参加者やボランティアからは「たくさんの人に会えて、嬉しかった」「楽しい時間を過ごせた」という声をいただき、とても心が温まりました。
仙台レインボーハウス
仙台レインボーハウスでは、12月11日(土)にクリスマスワンデイ・音楽会を開催し、幼稚園の年長児から大学3年生まで9名の子どもたちが参加しました。Vivo²主催の音楽会では素敵な演奏に心を癒され、ご寄贈のプレゼントには大喜びと、スペシャルが盛りだくさんの1日でした。
あるファシリテーターは、子どもたちが帰った後に「11日は震災家庭にとっては月命日。そんな日に笑顔で楽しく過ごしてくれてよかった」と話していました。
保護者と子どもたちが一緒に過ごす時間も多く、クリスマスという家族を連想するイベントの日に1つの大きな家族のように過ごすことができました。
Vivo²とは:東北を中心に活動している音楽団体。震災後は、東日本震災復興支援演奏会などを主催している。代表岩城美和。
石巻レインボーハウス
石巻レインボーハウスでは、12月5日(日)にクリスマス会を開催しました。例年だと1つの大きなクリスマスケーキを切って食べますが、今年は新型コロナウイルス感染対策のために複数のカットケーキを用意しました。子どもたちは「イチゴがのっているのが好き」「生クリームは嫌いだ」などと自分の食べたいケーキを言い、迷いながら選ぶ姿に微笑ましさを感じました。
また、「お楽しみの時間」では、子どもと保護者が一緒にゲームやビンゴを行い、親子で楽しい時間を過ごすことができました。帰り際に子どもたちからは「凄く、楽しかった~」、保護者からは「他愛のない話で笑える場所と時間っていいよね」という声が聞こえ、今年も素敵なクリスマス会になりました。

自然と集まり、テーブルゲームに夢中になる
陸前高田レインボーハウス
陸前高田レインボーハウスでは、12月19日(日)にワンデイプログラムを開催しました。新型コロナウイルスの影響でしばらくプログラムが開催できなかった時期があったため、久しぶりの再会が多くありました。
参加者が来館してすぐに「久しぶり」「大きくなったね」という言葉が聞こえました。遊んで、おしゃべりして、ケーキを食べて過ごした時間はあっという間で、子どもたちは終わりを惜しんでいました。プログラム最後の「おわりのわ」では「来年もレインボーハウスでみんなとたくさん会いたい」「来年は1回でも多くレインボーハウスに来たい」などの感想がありました。
「子どもの成長」「人と直接会うことの良さ」「レインボーハウスの空間の良さ」を感じた1日となりました。