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「つながれたこと」が嬉しい~保護者オンライン交流会を開催@あしながレインボーハウス(東京)

 

 

1月31日(日)の午後、あしながレインボーハウス(東京都日野市)で実施している宿泊プログラム「全国小中学生遺児のつどい」※1に登録している世帯の保護者を対象に、初のオンライン交流会を開催しました。北は東北、南は九州まで全国から9名の保護者が参加。ファシリテーター・職員を合わせて総勢19名での交流会となりました。

「非日常の空間」のなかで

「元気だった?」「顔が見れて嬉しい!こうやってつながれるんだね。」

笑顔があふれる人、恥ずかしがって画面に顔を映さない人、涙する人、初めましてや顔見知り、色々な表情や気持ちが画面上に集いました。

 

オンライン上での集まりですが、いつものつどいのように交流会は進行します。

まずは自己紹介からスタート。「名前・どこから参加しているか・午前中にしたこと・今の気持ち」をお話することで、どんな人が参加しているのか、自分は今どんな感じなのかを知る時間です。家事や子育てをして過ごした午前の日常から離れ、「自分のための時間」「非日常の空間」へ気持ちを少しずつ切り替えていきます。

 

プログラムを進行する職員

 

お互いを確認した後は、会えなかった間、どのように過ごしていたかを話す時間です。

皆さん、話したいことはたくさんある様子。お子さんのこと、今置かれている状況のこと、そしてご自身のこと・・・。

「〇〇さん、近況をよかったら教えてください。話したくないことはパスで大丈夫です。自分の気持ちを大事にしてください」そう問いかけると、今思っていることをゆっくりとご自身の言葉で話してくださいます。誰かが話している間は、皆その話に耳を傾けます。相談する人がいないこと、子どもの学校行事がなくなったこと、レインボーハウスの仲間たちと会えないことなど、これまでの想いが溢れます。

少しずつこの場に慣れ、画面上からもそれぞれの表情が変化していくのがわかります。

 

全体で話した後は、グループに分かれて、ゆっくりと語り合い、耳を傾け合う時間を過ごします。

「あー元気だった?何年ぶりになるかな?」「もう中学生になったんだよね。」など、少人数ならではの会話が各グループで自然と始まりました。

お子さんに関する悩み、パートナーをなくし日々奮闘しているからこそ感じることなど、レインボーハウスで出会った仲間達とでしか出来ない話や共有できない思いをたくさん分かち合いました。

 

語り合いの時間の後は徐々に日常に戻る準備の時間です。

日常のほんの隙間にできる「ヨガの呼吸」をしながら、皆でしばし静かな時間を過ごします。目を閉じ、それぞれのペースで日常へ気持ちを切り替えていきます。

 

最後は今日のことを振り返りながら「またね」を伝えあう時間です。最初にくらべて皆さん柔らかな表情に変化しているのがわかります。「参加してよかった」そう話される言葉に、職員の私たちも心が温かくなるのを感じました。

 

「またね」の時間

これからも、つながり続けていく

 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で対面でのプログラムを休止してから1年。

レインボーハウスとつながりのある子どもたちや保護者をひとりにしないため、今できること、新たなつながりかたを模索し続けた1年でした。

レインボーハウスでの再会は今はまだ難しい状況ですが、感染のリスクを抑え、安全に、気軽に、安心して集まれるオンラインという環境を大事にし、今後も一つのつながりかたとしてこのような交流会を継続していければと思います。

 

レインボーハウスでは「自分も大事、相手も大事」を合言葉に、どのような環境であっても参加する人すべての安心安全を尊重できる環境作りに取り組んでいます。そのために「人や自分の心や体を傷つけない」、「話したくことはパスできる」、「人のことを他所では話さない。」といったルールを大事にしています。

 

「興味はあるけれど、どうしよう・・・」そんな方がいらっしゃいましたら是非あしながレインボーハウスまでお問い合わせください。一緒に考えていきましょう。

 

問い合わせ先

あしながレインボーハウス(042-594-2418/rainbow@ashinaga.org 担当:辻・佐藤)

 

 

※1「全国小中学生遺児のつどい」

あしながレインボーハウス(東京)で全国の親を亡くした小中学生(病気・事故・災害・自死等)を対象に行われている宿泊のプログラム。現在登録世帯は約300世帯。2006年から始まり、延べ約3800人が参加しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

【アンケートの声から抜粋】

 

☆あしながさんにお世話になって気がつけば、こんなに一年以上もレインボーハウスに行かなかった事なかったので、不思議です。この状況下ですが、小さいお子様のお母さんへの配慮等はどうなっているか日々思います。ストレスもたまる日々と思います。また反対に相当助けていただいていたと感謝もわきます。

☆子どもたちの安らぎの場所、これからも続けてください。いつか私もあしながさんになって寄付したい。なれたら良いなぁ

☆久しぶりに会えたお母さん、職員さんの変わらない顔が見れて嬉しかったです。でも、実際に会って久しぶり~って抱き合いたいとも思いました。

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