1. HOME
  2. あしながメディア
  3. 体験すると、実感として学べる!|ファシリテーター養成講座開催レポート

体験すると、実感として学べる!|ファシリテーター養成講座開催レポート

ファシリテーター養成講座を開催  

あしながレインボーハウス(東京都日野市)では12月2日(土)・3日(日)にファシリテーター養成講座を開講しました。

講座では、親を亡くし、「グリーフ(※)」を抱えた子どもを支える「グリーフサポート」のための知識やスキルを、講義やワークショップ、ディスカッション、ロールプレイ(子ども役とファシリテーター役に分かれてプログラムを疑似体験)などを通じて学びました。 

 

※グリーフって? 

グリーフ(grief)とは、大切な人やものを喪失したときに経験する自然な反応であり、身体的、感情的、行動的、社会的などのさまざまな側面で影響があるとされています。一つとして同じグリーフはなく、一人ひとりにそれぞれのグリーフがあります。 
  

 お腹が痛い。眠れない。食欲がない。悲しい。怒り。何もやる気が起きない。 
 落ち着かない。乱暴になる。元気がない。 
 なぜ大切な人は死んでしまったのだろう。 
 死んだ人はどこに行くのだろう……

 

子どもたちは、心や身体を通して、さまざまな形でグリーフを表現しています。

 

レインボーハウスでは、子どもたち一人ひとりのグリーフを支えるため、身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。グリーフサポートプログラムは、遊びやおしゃべりを通して“気持ち”に丁寧に触れ、みんなと分かち合うことで、「親との死別という辛い経験をしているのは自分だけじゃないこと」、また同時に、「グリーフは一人ひとり異なり、自分と誰かが違っても良いこと」の両方が体感できるようになっています。

 

プログラムに欠かすことが出来ない存在、それが、子どもたちに寄り添い支えるボランティア「ファシリテーター」(ボランティア)です。

 

今回の養成講座には、28名の方が参加しました。現役奨学生、奨学生OB、あしながさん(ご寄付者)、子どものころプログラムに参加していた方など、幅広いバックグラウンドと経験を持つ方々が集まりました。

 

ペアになって、コミュニケーションスキルを実践してみます

 

 

ロールプレイの時間では、子ども役になって遊んでみます 

 

 

ほかの誰かをサポートするためには、まず、自分自身の気持ちや体調に気づき、大切に扱うことが重要です。ファシリテーターの方が“燃え尽き症候群”にならずに活動を続けていただけるよう、養成講座でも積極的なセルフケアを推奨しています。

 

たくさんの出会いや気づきのあった2日間。受講者の感想をご紹介します。

 

・自分が子ども時代にこういう環境にいたかったなと思うくらい安心感のある空間だった
 
・はじめて知ることが多い充実した2日間だった。ワークが多いので楽しいし、体験すると、実感として学べるのもよかった
 
・自分について、これまで振り返ったことのない視点で振り返られる貴重な機会となった。違う世界と出会えた感覚
 
・「今の気分、体調はどう?」と何回も聞かれたのが新鮮だった。ふだん自分の気持ちや体調に目を向けていないなぁと思った
 
・グリーフケアだけでなく、日常生活にも活かせる学びを得られた貴重な2日間だった
 
・人とのかかわり、絆を通じて、悲しみを慈しみに変えられるのではないかと感じさせられた

 

修了者のなかには、さっそく、12月のクリスマスプログラムに参加してくださった方もいました。 これから一緒に活動できることが楽しみです。 

次回ファシリテーター養成講座 開催予定

レインボーハウスでは、子どもと保護者の安全と安心を守るため、ファシリテーターとしてレインボーハウスでの活動に参加を希望される方には、「ファシリテーター養成講座」の修了を必須要件としております。講座修了後のファシリテーター(ボランティア)参加は任意です。

遺児支援活動にご関心をお持ちの方や、親を亡くした子どもたちを取り巻く状況を学びたい方、グリーフサポートについての知識や理解を深めたい方の受講も歓迎しております。

 

2024年度も、各地のレインボーハウスでファシリテーター養成講座を開催いたします(各地で年2回程度)。開催日程が決定いたしましたらウェブサイトにてお知らせいたします。

 

ファシリテーターとは? 

グリーフサポートプログラムで子どもたちが「話しやすいように」「やりたいことをやりやすいように」そばにいて手助けする人です。 一緒に遊んだり、おはなしをしながら子どもたちの気持ちに寄り添います。 大学生から社会人までさまざまな体験をされてきた方々がいます。 

ファシリテーターについて詳しく知りたい方は以下のリンクへ 

 



ファシリテーターについて知る

レインボーハウスのプログラムに関心のある方へ

あしなが育英会では、次の5か所にあるレインボーハウスで、親を亡くした子どもたちの心のケア活動を行っています。お話を聞いてみたい方、プログラムのご参加を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 


お問い合わせフォーム

 

寄付で遺児を
応援する

寄付する

Follow Us

あしなが育英会 公式SNS

Mail News

あしなが育英会 公式メールニュース

あしなが育英会の最新情報などをお届けします。

登録する

Contact

お問い合わせ

お問い合わせの前に、「よくあるご質問」をご覧ください。
掲載のないご質問は「お問い合わせ」よりご連絡ください。