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子どもたちと一緒に夏を過ごしました|レインボーハウス8月活動報告

レインボーハウス 8月の活動報告

あしなが育英会では、親との死別を経験した子どもと保護者のためのプログラムを定期的に開催しています。

蝉の声が鳴り響く8月、夏らしい要素がたくさん詰まったプログラムでの子どもたちの様子をお届けします。

神戸レインボーハウス

神戸レインボーハウスでは、8月6日(日)、20日(日)と日帰りプログラムである「開放日」を開催。参加者は2日間合わせて、のべ子ども16名、保護者10名でした。

両日とも夏らしく暑い晴れの日で、夏休み中の子どもたちがレインボーハウスを訪れました。

 

いつも通り好きな遊びやおしゃべりをしたほか、今回はパフェ作りにもチャレンジ。パフェ作りは、それぞれの好きなものを話すきっかけになりました。

 

それぞれの気持ちや経験に触れる時間では、亡くなった家族のことや一緒に住んでいる家族のことを語り合いました。亡くなった人の好きだったことを話す子もいれば、亡くなった人と自分が似ているところ、亡くなった人との思い出が今の部活につながっていることを話す子も。それぞれ、自分の話せる範囲で、思い出や知っていることを語ってくれました。

 

8月20日は、レインボーハウスの玄関前で水遊び。プールに潜ったり、大きなシャボン玉を作ったりと、毎年恒例となった夏のプログラムを楽しみました。夏の暑さを感じさせないような、びしょ濡れの姿と笑顔が印象的でした。

 

大きなシャボン玉をつくろうとしている様子

 

 

おやつのじかんでは、みんなでかき氷作り。おかしやフルーツなど様々なトッピングが用意され、みんな想像力を働かせて、世界で一つのかき氷を作っていました。中にはファシリテーターのためにかき氷を作ってあげる子も。微笑ましいやり取りを見ることができました。

 

子どもたちが作ったかき氷

 

神戸レインボーハウス 次回のプログラム予定

9月3日(日)、24日(日)に日帰りプログラム「開放日」を開催予定です。

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。 

東北レインボーハウス

8月5日(土)に石巻レインボーハウスで川開き開館、8月27日(月)に仙台レインボーハウスで仙台ワンデイプログラムを行いました。

川開き開館

宮城県石巻市の「川開き祭り」に合わせて開館を行い、子ども6名、保護者4名が参加しました。花火大会の時間にはレインボーハウスの屋上へ上がり、花火が打ち上げられるたびに大きな歓声をあげていました。

 

ファシリテーターと一緒に花火を鑑賞

 

 

今年の川開き祭りは第100回目を迎え、例年以上の数の花火が打ち上げられました。さらに、ブルーインパルスによる展示飛行や特別ドローンショーも行われ、みんなで一緒にわくわくする時間を過ごすことができました。

 

花火を眺めていると、震災後に各地で打ち上げられた“鎮魂と復興を祈る花火”が話題に。自然と、震災直後の話や、それからの歩みにも話題が広がりました。

仙台ワンデイプログラム

子ども4名、保護者4名が参加しました。子どもたちは大きな声を出しながら体を動かして遊んだり、おしゃべりをしながらお絵描きやカードゲームをしたりして過ごしていました。

 

自分の気持ちや経験を共有する時間では“夏休み”、“お盆・お墓参り”、“休み明けの学校”をテーマに、ワークシートを使ってお話をしました。

“夏休み”は、遠方に出かけたり、ホラー映画を見たり、スイカ割りをしたり、それぞれの思い出を作ったようです。“お盆”の欄にはほとんどの子どもたちが「線香をあげた」と書いていました。“夏休み明けの学校”は、「友だちと会えるからうれしい」、「試験があるから嫌だ」と、楽しみな気持ちと、休みが終わることへの残念な気持ちの両方を素直に話してくれました。

 

ワークシートに向き合う子どもたち

 

仙台レインボーハウス 次回のプログラム予定

9月17日(日)~18日(月祝) 陸前高田のつどい(宿泊を伴うプログラム)@陸前高田レインボーハウス

9月24日(日) ブックデー @仙台レインボーハウス

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。

あしながレインボーハウス(東京都)

夏の太陽が照りつける8月、あしながレインボーハウス(東京都日野市)では、ワンデイプログラムを2回開催しました(19日、20日)。

対象は首都圏在住の遺児家庭で、2日間合わせて20名の子ども(年中~高1)と17名の保護者が参加。新たに3世帯の皆さんがレインボーハウスの仲間となりました。初参加の子は緊張した様子でのスタートでしたが、遊び始めると笑顔を見せていました。

 

プログラムの冒頭で行う、“亡くなった人はどんな人で、どんな思い出があるのか”などを共有する時間「はじまりのわ」では、言葉に詰まりながらもいろいろと話す姿や、夏の思い出を楽しげに語る姿を見ることができました。今月のプログラムには比較的、死別して間もない子どもが多く参加していましたが、自分の言葉でしっかりと話している姿が印象的でした。

 

おやつの時間には、かき氷やホヌ(ウミガメ)のケースに入ったおやつを食べました。いつもとは異なるおやつの登場に大人も子どももみんな嬉しそうな様子。全種類のシロップをかけたりミルクをたっぷり使ったりなど、思い思いのかき氷を楽しんでいました。

 

おやつのじかんにかき氷が登場

 

 

自分の気持ちや体験に丁寧に触れる時間には、お盆の精霊馬にちなんだグループワークにチャレンジ。“亡くなった人に持ってきてもらいたいもの、持たせて帰らせたいものはなんですか?”をテーマに、ワークシートに記入しながら、おしゃべりする時間です。

 

「向こうの世界の写真を撮ってきてもらいたい」「いつでも連絡できるようにスマホを持たせたいな」「家で採れた野菜や手料理を持たせたい」など、自由な発想で語り合う子どもたちの楽しそうな表情が印象的でした。

 

おしゃべりしながら、グループワーク

 

 

同時に行われた保護者プログラムでは、“夏休みをどう過ごしたか”、“夏休みの思い出は?”というテーマで回答をシェアしあい、「その思い出を小さなキーホルダーに詰め込んでみよう!」と、立体型キーホルダーの制作に挑戦しました。紙粘土と小物を用いた簡単な手芸ながら、「無心になれる」、「どれもユニーク」と好評でした。

 

職員やファシリテーターを交えたお話の時間には、死別やひとり親としての悩みが話題にあがりました。また、「普段の生活の中では(こうした話題は)やはり話せない」、「ここでは安心して話ができる」と、レインボーハウスで過ごす時間が保護者の支えになっていることも話してくれました。

 

保護者だけの時間でおしゃべり

 

あしながレインボーハウス(東京) 次回のプログラム予定

10月21日(土)、22日(日)を予定しています。首都圏にお住まいの遺児家庭の方が対象です。

参加を希望される方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。

レインボーハウスへのお問い合わせ方法

活動拠点であるレインボーハウスでは、子どもたち一人ひとりのグリーフ(grief:喪失に伴う様々な反応)を支えるため、子どもたちの身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。

プログラムに参加してみたい方やレインボーハウスの活動についてお話を聞いてみたい方は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください。

 


レインボーハウスへのお問い合わせフォーム

 

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