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「ゆっくりで温かな雰囲気がよかった」~6月の活動報告~

レインボーハウス 6月の活動報告

あしなが育英会では、親との死別を経験した子どもと保護者のためのプログラムを定期的に開催しています。

活動拠点であるレインボーハウスでは、子どもたち一人ひとりのグリーフ(grief:喪失に伴う様々な反応)を支えるため、子どもたちの身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。
プログラムへの参加希望、レインボーハウスの話を聞いてみたいという方は本記事末尾のリンクよりお問い合わせください。

あしながレインボーハウス(東京都日野市)

会いたい人はだれですか?

梅雨の合間の貴重な6月の晴れの日、あしながレインボーハウス(東京都日野市)では日帰りのグリーフプログラム(ワンデイプログラム)を2回開催しました(17日、18日)。

2日間合わせて子ども13名、保護者11名が参加。子どもたちと共に過ごすファシリテーターは24名が参加しました。かつて遺児としてプログラムに参加していた方6名を含んでいます。

 

18日は父の日。この日参加した子どもたちは、みんな、お父さんとの死別を経験した子でした。プログラムの始まりに行う自己紹介と自分の家族について話す時間では、母の日・父の日の由来についてのお話をした後に、それぞれ、お父さんとの思い出や、人柄、似ているところなどを伝えあう時間を過ごしました。

 

子どもや保護者、ファシリテーターの願い事が笹の葉を彩った

 

自分自身のことに丁寧に触れ、それぞれの気持ちや体験を共有する時間では、七夕の短柵作りに取り組みました。

短柵のテーマは2つ。ひとつは「会いたい人はだれですか?一緒に何がしたいですか?」でした。亡くなったお父さんやお母さん、なかなか会えない友だち、遠く離れて暮らす親戚などを挙げながら、一緒に過ごしたい時間について書いている様子が見られました。

もうひとつのテーマは、「上手になりたいことはなんですか?」。熱中している遊びや趣味、習い事の上達を願う子もいれば、学校や日常生活の中でうまくいかないことについての思いを書く子もいました。ファシリテーターや他の子どもたちと会話を重ねながら、楽しげに取り組んでいる姿が印象的でした。

 

7月は、ワンデイプログラムはお休みします。次回は8月の19日(土)と20日(日)の開催です。首都圏にお住まいで、親との死別を経験した子どもとその保護者の方であればどなたでもご参加いただけます。参加をご希望の方は本記事末のフォームよりお問い合わせください。

神戸レインボーハウス

4年ぶりの陶芸体験

神戸レインボーハウスでは、6月4日(日)に開放日、18日(日)に陶芸のつどいを開催しました。2日間合わせて、子ども16名、保護者10名が参加。うち1名は初めての参加でした。

 

18日の陶芸のつどいは4年ぶりの開催となり、阪神・淡路大震災以降、20年以上ご協力いただいている陶芸の先生をお招きし、陶芸作りを体験しました。始まる前から「何を作るか決めてるから、早く作りたい!」と話す子もおり、久しぶりのプログラムを楽しみにしている様子がうかがえました。

 

子どもたちや保護者の方々は、作り方のコツを教えてもらいながら、自分だけのオリジナルのコップやお皿を制作。他の子が作っているものを見に行ったり、自分のものを見せに行ったりなど、和やかな雰囲気に包まれていました。

 

子どもたちが陶芸のレクチャーを受ける様子

 

中には、家族でおそろいのものを作る子や、きょうだいにプレゼントするために作る子などもおり、それぞれの気持ちを込めて、真剣に作っている姿が印象的でした。作品は焼き上がり次第、子どもたちの手に渡る予定です。完成した作品を見たときの子どもたちの様子が楽しみです。

 

おしゃべりしながら陶芸作りにチャレンジ

 

みんなが作った陶芸作品

 

神戸レインボーハウスでは、7月22日(土)~23日(日)にかけて、4年ぶりの宿泊プログラムを開催予定です。

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末のフォームよりお問い合わせください。

仙台レインボーハウス

自分らしい過ごし方でーワンデイプログラム

仙台レインボーハウスでは11日(日)に仙台ワンデイプログラム、24日(土)~25日(日)はにじカフェを開催しました。

 

仙台ワンデイには子ども1名、保護者3名が参加しました。今回は参加者が少なかったため、「仙台レインボーハウス開放日」とし、いつもより少し緩やかなプログラムとして開催しました。

空間を独り占めできた子どもはファシリテーターを相手にマイルールを作り、ボードゲームや多目的ホールでの体を動かす遊びを堪能していました。

保護者向けプログラムは、造花のフラワーアレンジメント。性別や人生のフェーズ(段階)は多様ながら、皆さん思い思いに、色や形の異なる花とグリーンを選んで、自分だけの小さなガーデンを仕上げていました。

 

チャレンジした造花のフラワーアレンジメント

 

みんなで囲む温かい食卓ーにじカフェ

現在18歳以上の東日本大震災津波遺児を対象とする「にじカフェ」には、6人の参加者とその子どもたち2人が参加しました。

新型コロナウイルス感染症が感染法上の5類に移行したことによって、コロナ禍でできなかった「にじカフェ」で大切にしていることの一つ、「手作りの温かいご飯をみんなで食べる」を、約3年半ぶりに実現できました。

 

思わず「親戚が集まったみたいだね」との言葉が出た夕食

 

自分自身のことに焦点を当ててワークを行い共有する時間では、新年度を迎えてからの変化や、約3か月経った現状、そして今の自分の心と体のコンディションについて共有することで、自分では気づかなかったことに気づいた時間となりました。

 

1泊2日の最後には、参加者から「さまざまな経験、立場の人と話すことができてよかった」「にじカフェのゆっくりであたたかな雰囲気がよかった」という感想が出たり、次回の開催を期待してくれる方が多かったようです。

 

記念の集合写真

 

7月以降もプログラムを開催予定です。

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末のフォームよりお問い合わせください。

レインボーハウスへのお問い合わせ方法

プログラムに参加してみたい方やレインボーハウスの活動についてお話を聞いてみたい方は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください!

 



レインボーハウスお問い合わせフォーム

 

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