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お互いを知る!2023年【東京】あしなが心塾キャンプ

新入塾生ウェルカム!心塾キャンプ

東京都日野市にある大学奨学生のための学生寮「あしなが心塾」では、「心塾のことを知り、考える。塾生間の交流を促す。新入塾生を改めて歓迎する」目的で、毎年5月頃、宿泊行事の「心塾キャンプ」を開催しています。心塾の公式行事のなかでも、入塾式、卒塾式と並んで力を入れているこのイベント。新入塾生22人、上級生53人の合わせて75人全員が参加しました。

 

今年は外部宿泊施設を利用せず、あしなが心塾内の施設・設備を活用して実施することになりました。あしなが心塾の最上級生たちが中心となり、4月からプログラムの立案や企画などの準備に取り組んできました。

 

コロナ禍の最中に入塾してきた最上級生たちは、例年のように、心塾の行事などの十分な経験がありません。そんな中でも、職員のサポートを受けながら試行錯誤して、一からイベントを組み上げてくれました。

今回のテーマは「知る」

シンプルな文字の中に「自身を知る、互いをもっと深く知る、自分たちの住んでいる場所、支えられている環境・存在について知る」という意図が込められています。コロナ禍で減ってしまった塾生間の交流を再び活発にする足がかりとして、まずは「知る」ことを大事にしようと学生たちが決めました。

 

イベント前日のリハーサルは深夜にまで及び、参加者が楽しめるよう、入念な確認をしていました。就職活動や卒業研究の合間を縫って一人ひとりが役割をもって準備を進め、一つのモノを完成させようとする様子は、職員として彼らの成長を実感できる瞬間でもあります。

 

そうして迎えた1日目最初のプログラムは、日本キャリア開発協会が提供している「金の糸」。「人生すごろく」のような自己探索ツールを使い、自分のことや班の仲間のことを知る時間です。

 

「金の糸」プログラムを行う学生たち

 

続くレクリエーション「心塾クイズ」では、一緒に生活している塾生(寮生)や一番身近な「大人」である心塾スタッフの、普段では知り得ない姿をゲームを通して知るという内容で、想像以上の盛り上がりを見せていました。

 

お昼を挟んで予定していたフィールドワークは、生憎の天気により屋内でのフォトウォークラリーに変更されましたが、あしなが心塾の施設環境をフル活用したお題がたくさんあり、学生たちも工夫を凝らしながら楽しく写真を取り合い、親睦を深めていました。

 

その後は、班ごとに海外の料理名と虫食い状態のレシピを駆使して、与えられた食材で料理を作り上げる「世界の料理対決」が開催されました。

 

様々なアクティビティを終えてみて、改めて学生たちの工夫や努力に大変感心した一日となりました。学生たちはアクティビティに取り組む過程でお互いのことを知り、チームで協力することの大切さを体感してくれたようでした。

 

「世界の料理対決」を終えて談笑する学生と職員

支えられている環境・社会を知る

2日目は雰囲気が一転、「あしなが心塾について」考える日でした。

 

職員から、あしなが心塾やあしなが育英会がどのように運営されていて、何を大事にしているのかという話があり、それを受けた学生たちが、「あしなが心塾」という自分が生活する環境をより良いものにするためにどのような提案できるのかを考え、要望や意見の回収を行いました。集まった声はあしなが育英会に提出され、今後の改善に活かされます。

 

この時間を通して、これから学生生活を心塾で過ごす学生たちにどんなことを考えてほしいのか、期待しているのかを改めて職員から伝え、かつ学生たち自身もそれについて考え、言葉にすることができたように思います。

 

午後はあしなが奨学生OBOGを中心に、あしなが育英会に関わる社会人総勢17名を迎え、座談会を行いました。

OBOGには、学生たちの興味や希望を基に参加グループを割り振り、社会人としてどんなことをしているのか、学生時代をどう過ごしてきたのかを話してもらいました。学生たちからは気になることを質問してみるなど、様々な角度から「社会について知る」時間としました。

 

学年問わず分けられたグループでは、多岐にわたる質問や話題が飛び交っていました。後輩たちに伝えてくれる社会の先輩たちの熱心さと、それに真剣に耳を傾けたり目を輝かせたり、時には笑顔を見せる学生たちの姿が非常に印象的でした。

あしなが心塾で成長していくー新入生たちの決意表明

最後は、2日間を総括して、「今後一年間の自分への決意表明」と、「それぞれが参加している中で見つけたことや新たに知ることができたことを、班ごとの共同制作物として残す」という課題に取り組みました。

いろいろな個性や特徴を持った塾生たちが思い思いの形で2日間を振り返り、共同して一つのモノを作っていく時間が、彼らにとってこれからの肥やしになってくれたら・・・と思います。

 

今年入ってきた1年生は一人ずつ全体の前で決意表明を行いました。その体験を経て改めて、「あしなが心塾生」の一員としての気持ちを固め、生活していくことになります。

 

彼らと作っていく「あしなが心塾」が、社会にとっても彼ら自身の人生にとっても実りあるものになっていくことを願い、職員として、彼らと真摯に向き合いながら今後も変わらず切磋琢磨していくことができればと思います。

 

全員集合!

 

執筆者:あしなが心塾職員 杉野皓己

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