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関西学院大学で職員が講演。親を亡くした子どもに関する講義を行いました。

本会職員が関西学院大学の授業『グリーフケア論』でゲストスピーカーとして講義を行いました。本講義を行うのは3年連続。親を亡くした子どもに対するファシリテーターとしての関わり方や、レインボーハウス(本会の心のケアの拠点)の必要性を実感して頂きました。

 

講義では、1時間ほど子どものグリーフ(喪失したときに起こり得る、様々な感情や反応)やレインボーハウスの取り組みについて説明し、30分ほど質疑応答を行いました。

 

質疑応答では、

「保護者のサポートはどういうふうにしているのですか」

「年齢によってプログラムを変えたりしているのですか」

「死を理解できない子どものグリーフには違いはありますか」

など10を超える様々な質問を頂きました。

 

講義後、学生からはたくさんのコメントが届きました。

 

親がいなくなってしまった悲しみや見守っていてほしいという願い、なぜ死んでしまったのか、などの葛藤が子どもたちの内側にあるということを知ることが出来ました。講義では、子どもたちがレインボーハウスで普段どのように過ごしているのかをイメージすることができ、子どもの意思を尊重して、無理することなく、ありのままの感情を出すことが出来る環境の大切さを理解することが出来ました。

 

喪失について勝手にある程度の年齢の人が体験するものだと決めつけていましたが、小さな子どもでも影響があるという当たり前のことを改めて認識しました。ファシリテーターの役割については、驚くことが多かったです。子どもが遊ばず、ずっと寝転がったりしていても、同じような関わりをすると聞き、子どもの主導権を奪わず、時間や体験を共有することを大切にしているのだと感じました。

 

また、子どもたちのことだけでなく、ご自身のことを見つめるきっかけになり、日常生活で活かしたいと考える学生もいました。

 

私は、最上級生ということもあり、部活動や学校生活において相談相手になることがあります。その中で以前まで自分の価値観を押し付けていたのかもしれないなと今回の授業を受けて考えるようになりました。今後は相手の言葉をそのまま受け入れて価値観を尊重していこうと思い、視野が広がればいいなと思いました。

 

今日の講義を聞いて、普段アルバイトで関わっている子どもの気持ちを理解することから始めようと思いました。今までは自分がどうしようかとばかり考えていましたが、それは子どもにとっては全く関係のないことです。その子の話を聞き、気持ちを尊重してあげたいと思いました。

 

グリーフケア論の担当教授からは

「子どものグリーフを扱っている団体は少ない。学校現場に、よりレインボーハウスの存在が広まり、グリーフを抱えた子どもたちへ情報が届くことが必要」とコメントをいただきました。本会およびレインボーハウスの存在を伝えていく必要性を改めて感じました。

 

最後に、「周りに、親を亡くして助けが必要な子どもがいたら、レインボーハウスの存在を教えてあげてください」と伝え、レインボーハウスの存在を周知する貴重な機会となりました。

 

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投稿者

高橋 耕生

高校生のときに友人を亡くす。以来、死別を経験した人へのサポートについて学びながら、神戸レインボーハウスのファシリテーターとしても活動。 現在は職員として、一人ひとりの遺児と向き合い、グリーフサポートプログラムの進行や運営を主に行っている。

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