【現地レポート】岐阜で3年ぶりの街頭募金を実施しました
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。11月19日(土)には岐阜県と三重県で街頭募金が行われました。本記事では岐阜県での募金の様子と、その中心となって活躍したあしなが学生募金事務局のなつみさんを紹介します。

名鉄岐阜駅前で通行人に支援を呼びかけるなつきさん(右から2番目)
岐阜県での3年ぶりの街頭募金は、名鉄岐阜駅前とJR岐阜駅前でおこないました。名鉄岐阜駅前での募金の拠点責任者を務めたのが、なつきさんです。
なつきさんは岐阜県で生まれ育った、県内の大学に通う2年生です。保健体育教員を目指し勉学に励んでいます。明るく元気な印象の彼女は、自身の経験を交えた切実な想いを必死に、街頭の人々へ届けていました。
私は小学3年生の時に父を癌で亡くし、遺児となりました。私には3つ上の兄がいます。兄が高校へ進学するときにあしなが育英会と出会い、私も兄も奨学金のおかげで高校、大学へと進学することができました。
私には教員になりたいという夢があり、そのために今も奨学金を受けながら勉強を続けています。そして、私はこれまで野球や陸上、ピアノなど自分のやりたいことをたくさんさせてもらいました。
母は「ちょっと早くお父さんと離れ離れになっただけだから、自分のやりたいことはいくつになってもやっていいんだよ」といってくれ、今でも陸上や野球を心から楽しむことができています。これまで寄り添い支え続けてきてくれた母はもちろんですが、あしなが育英会の支援があるから今の自分があるのだと思っています。
私も奨学金を受け、夢を叶えるために大学へ進学することができた遺児の一人です。必ず夢を叶え、家族、あしなが育英会そしてあしながさんに恩返しをしていきたいと思います。これから先1人でも多くの子どもたちが夢を叶えるために学びたいときに、子どもたちから進学という選択肢がなくならないように、私達は活動し続けます。
なつきさんの想いのこもったよびかけに、名鉄岐阜駅前を行き交う多くの人たちが足を止め、募金に協力してくれました。
名鉄岐阜駅とJR岐阜駅であわせての募金額は63万3480円。ご支援をくださった皆さまに心より御礼申し上げます。

JR岐阜駅前でもなつきさんの仲間たちが奮闘した。
募金活動を終えたなつきさんに、一日の感想を聞いてみました。
地元岐阜での募金だったため、いつも以上に頑張りたいと思い当日を迎えました。最初は人通りが少なく大丈夫かなと不安になりました。でも時間が経つにつれ人通りも増えてきました。
交差点の前で行っているということもあり私たちの呼び掛けに耳を傾けてくださる方が沢山いらっしゃいました。呼び掛けを聞き、振り返ってご寄付をしてくださる方や交差点の向かいにいた方がこちらに向かってご寄付をしに来てくださったり、本当に嬉しかったです。
「頑張ってね」「応援してるよ」と言ってくださる方が沢山いらっしゃって街頭で声を上げ続けて良かったなと思いました。街頭に立つことで、日ごろから私たちを応援してくださっている“あしながさん“に出会うことができ、直接お礼を伝えることができてとても貴重な経験となりました。
また、あしながさんに感謝の気持ちを伝えれるよう今後も募金活動を頑張っていきます。
なつきさんらの頑張りのかいあって、大成功のうちに終了した岐阜での街頭募金は、下記の報道機関に報じられました。リンク先でWeb記事をご覧いただけます。
- 11/18 朝日新聞
- 11/20 岐阜新聞
- 11/20 中日新聞
岐阜県での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在岐阜県内では129人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?