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虹の心塾(神戸)に遺児留学生2名が入塾

あしなが育英会の大学奨学生寮「虹の心塾」(神戸市東灘区)で10月1日、遺児留学生2名の入塾式が行われました。 
 
トルコのコジャエリ大学に在籍するベルカイ・ウゼンさん(20)と、インドネシアのアイルランガ大学に在籍するリズキ・ハニンディア・ラシドさん(21)。両大学は、あしなが育英会の日本人奨学生の海外研修先で、本会もそれぞれの大学から留学生を受け入れています。2名は1年間、虹の心塾で日本の塾生らと共同生活を送りながら、本会が協定を結んでいる関西大学(大阪府)で日本語や日本文化を学びます。 
 
入塾式では、在塾生代表のケン・キムリンさん(カンボジア出身)が「大学の勉強と塾の生活の両立は大変ですが、一緒に頑張りましょう。心塾にはいろいろなチャンスがあふれています。そのチャンスをつかみ、自分を成長させてください」と歓迎の言葉を述べました。 
 
父を事故、母をがんで亡くしたベルカイさんは、大学で電気工学を学んできました。これまで日本語を学んだことはありませんが、日本語の習得に意欲を持ち、未知の日本食にもどんどん挑戦する積極的な学生です。入塾式では「同じ料理を食べ、日本の伝統を体験し、祭に参加したいと思います。さまざまな人に出会い、新しい友人を作りたい。多様な考え方を学び、もっと寛容になり、頼られる存在になることが目標です」と英語であいさつしました。 

 
リズキさんは昨年、新型コロナウイルス感染症で父を亡くしました。母国の大学では日本語や日本文化を学び、日本留学が夢でした。「昨年父が亡くなり、私や家族に大きな影響がありましたが、このことが夢の現実への障害になれば、父も悲しむと思います。家族に経済的な負担をかけずに夢を実現するため、あしなが育英会の奨学生になることを志願しました。日本で多くのことを探求し、日本について理解を深められるよう頑張ります」と、日本語で抱負を述べました。 

あいさつをするベルカイさん

 
入塾式には、あしなが育英会の「アフリカ遺児高等教育支援100年構想」のプログラムで京都先端科学大学に通う3名の留学生も参列。国際色豊かな式となりました。 
 
あしなが育英会は、世界各地から遺児留学生を受け入れていますが、コロナウイルスの感染拡大後、留学生の日本入国が難しくなっていました。今後再び、多くの留学生が心塾に入塾し、日本の遺児学生と交流を深められるよう期待しています。ベルカイさん、リズキさんも日本で多くの経験を積み、将来、母国との架け橋として活躍してもらいたいと思います。 

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