青森で街頭募金をおこないました|全国募金リレー
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。5月14日(土)に、リレー最初の都道府県である北海道と青森県での街頭募金が行われました。青森県では青森市のさくら野百貨店青森店前と弘前市の弘前駅の2か所で募金を行いました。本記事では、さくら野百貨店青森店前での募金の様子と、募金に立った奨学生のじんなぎさんを紹介します。
「ご通行中の皆様、ただいまより全国募金リレーをスタートいたします!」
朝10時、あしなが学生募金事務局員のじんなぎさんの呼びかけが、さくら野百貨店青森本店前に響き渡りました。あしなが学生募金事務局の局員を始め、あしなが育英会の奨学金を利用している大学生、地元の高校生、計16名が募金を行いました。

青森市のさくら野百貨店青森本店前での街頭募金
じんなぎさんは大学で地域再生についての勉強をしており、「地域の再生には、これからの地域の未来を担う子どもたちの支援が必要だ」と学んだそうです。「地域の子どもを地域住民全員で支えて育てていくという想いを持ってもらえたら嬉しい」と街頭に立つ理由を語ってくれました。

募金を呼びかけるじんなぎさん(左)
―私自身、6歳の頃に父を自殺で亡くした遺児の1人です。
皆さんは遺児ってどんな子どもだと思いますか?親を失って可哀想な子ども、貧しいからしっかりと教育を受けられていない子ども、親の愛情をもらえていない子ども。これらは全て私自身が受けてきた言葉です。こんな言葉をかけてきた人はほんの一部ですが、その一部の言葉に深く傷つき、自分は普通とは違うのではないか、自分は普通の人生を歩めないのか、歩んではいけないのか、そんな不安を感じたこともあります。自分の将来やこれからの人生を考えることが怖くなったこともあります。もし父が生きていたら、もっと華やかな人生を歩んでいたかもしれない、そう思うこともあります。
しかし私は今、実際に会ったことのない、声も聞いたことのない多くのあしながさんの温かいご支援のおかげで進学を果たし、自分の興味のあることをちからいっぱい学ぶことができる、これからの人生に多くの希望を持つことができる、そんな環境にいます。
そして今は、子どもたちの「学びたい」を支えていけるよう、まだ「あしなが」を知らない子どもたちに「あしなが」を届けたい、遺児というだけでこの社会の中に取り残されているような孤独感を感じている子どもたちに、進学や夢を諦めなくてもよい環境を届けていきたいと考えています―
じんなぎさんらの呼びかけに、小さな子どもから年配の方まで多く通行人が足を止めました。「この日のために少しずつ貯めてました」「私も奨学金を利用していました」「私もあしながさんです」と多くの方にお声がけいただきました。
地元である青森の地で、多くの方からお声がけいただいたことに対し「支えてくれている人が身近にいるんだなと感じました」と驚きつつも喜んでいました。
10時から18時までの長時間、午後からは風に吹かれ、寒さに震えながらも、一人でも多くの人に届けたいと最後まで呼びかけを行いました。
募金終了後「この日のためにたくさん準備してきた。街頭で声をあげることを大事にしていた。規模は小さいが、実施できたことが幸せ。これまで街頭で届けられていなかった遺児家庭の声を届けることができ、嬉しさ、達成感があった」と達成感に満ちあふれていました。
全国の先頭を切って行われた青森での街頭募金。
この日の青森と弘前での街頭募金では、あわせて312,200円のご寄付が寄せられました。
温かいご支援に、御礼申し上げます。
青森での募金の様子を、動画でご覧いただけます。
弘前駅での活動の様子
今回の青森での募金には、青森県立青森北高等学校のみなさまにボランティアとして参加いただきました。ご協力に心より御礼申し上げます。
また青森での募金は、下記の報道機関に報じられました。リンク先でWeb記事をご覧いただけます。
・青森テレビ
・河北新報
・読売新聞
青森での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在青森県内では124人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?