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「自分だけではできない体験」高校生のための進学&留学体験イベントを開催

あしなが育英会は2026年1月10日から12日にかけて、地方に住む高校奨学生30人を東京に招待し、2泊3日の特別イベント「進学体験×まちなか留学」を開催しました。参加したのは、中国・四国地区、東海・北陸地区、北海道地区、北関東・甲信越・静岡地区に住む高校1〜2年生です。


本会独自の「進学体験」プログラムと、HelloWorld株式会社(※1)のプログラム「まちなか留学(※2)」を組み合わせ、普段、地元からあまり出る機会がない地方の高校生に、視野を広げ、進路を考える機会をもってもらうことがねらいです。(※1、※2はページ下部をご覧ください)

将来の選択肢が増えた――進学体験

このイベントは、高校奨学生たちに、“あしなが大学奨学生のための学生寮「心塾」を活用して大学に進学するときの具体的なイメージ”を持ってもらうことを目的に企画されました。参加者たちはグループに分かれて、それぞれ、上智大学、中央大学、明治大学を見学し、その後、初日の宿泊先でもある本会学生寮「あしなが心塾」(東京都日野市)を訪れました。

 

村井教授の案内で、中央大学の広大な多摩キャンパスを見学する高校生

 

大学見学では、各大学の教授や学生の案内でキャンパスを回り、講義も体験しました。

 

上智大学では、同大学の学生がキャンパスツアーを実施。質疑応答の時間には、高校生が積極的に質問する場面も見られました。

 

中央大学では法学部の村井剛教授にキャンパスを案内していただきました。教授ご自身の経歴にも触れ、好きなことをとことん突き詰めることの大切さをお話しいただき、進路に迷いのある高校生も進学への背中を押された様子でした。

 

明治大学では情報コミュニケーション学部の島田剛教授より大学で学ぶことの意義や開発経済学の講義をいただき、高校生からは「進学して学ぶことが楽しみになった」といった感想がありました。

 

明治大学島田教授の体験講義で「高校と大学での学びの違いとは何か」を考えました

 

大学見学後は、全員で「あしなが心塾」へ移動し、心塾の概要説明を受け、学生寮の中を見学しました。

 

また、現役大学生(ボランティアのあしなが大学奨学生)との交流プログラムでは、先輩たちが現在学んでいることや心塾での生活、今の進路を選んだ理由などを聞いたり、進学についての不安や悩みを相談したりして、「進学すること」への理解を深めました。

 

地方から参加した高校生たちは、学生寮の施設や、心塾生(寮生)同士が和気あいあいと過ごす様子、日々の生活などを実際に見ることで、「心塾で暮らし首都圏の大学に進学する」という選択肢があることに実感をもったようでした。

 

実は、あしなが高校奨学生の進路選択においては、経済的・家庭的の事情を優先し、自身の希望を後回しにしてしまうケースがあります。今回も、「進学体験」のイベントでありながら、参加前のアンケートで「進路は4年生大学以外を志望」と回答した高校生が9人いました。

 

そこで、本会の職員がその子たちと個別面談を行い、それぞれの背景や状況を丁寧に聴いたうえで、可能な選択肢を一緒に考えました。その結果、元々は就職を希望していたものの、「進学を検討したい」と進路の視野を広げ始める子もいました。

 

進路選択の壁をどのように乗り越えたか具体的に聞けました

 

大学奨学生との会話や面談を通じて「経済的な不安が和らいだ」という声も多く聞かれ、本イベントを経て多くの高校生が、進学に限らず、将来について前向きになった様子がうかがえました。

参加者の声(進学体験)

大学生とのお話がとても楽しかったです! 4人の先輩たち全員が、「大学について調べまくってほしい」と言っていました。大学調べの必要性を心に刻んで、今後の人生に役立てていきたいです! みなさんポジティブで素敵でした! そのマインドを真似できるようになります。楽しかったです!(高校1年生・男子)

 

今までは地元の大学や、近県の大学のオープンキャンパスに行っていて、初めて東京の大学に行ったので、東京の大学の雰囲気や大学の周りの雰囲気を知ることができた。県が違うだけで、こんなにも、雰囲気や、学科が違うことを知り、大学の一つひとつに特徴があることを知れて、とても楽しかった。(高校1年生・女子)

 

心塾は前から興味があって行ってみたいと思っていたので、今回体験できてすごく良かったです。大学生同士が仲良く楽しそうに暮らしていたので、来て良かったなと思いました。お話を聞いて、大学生への支援が多いことを知って驚いたし、お金などの心配や将来への不安が減ったのですごくいい体験をすることができました。(高校2年生・女子)

 

「世界視点で捉えられる人に一歩近づいた」--まちなか留学

 

2日目と3日目のプログラムは、HelloWorld株式会社が運営する「まちなか留学」です。国内で暮らす外国人家庭でのホームステイ体験プログラムで、系列の非営利団体である一般社団法人HelloWorldのご支援により、本会では3年前から、遺児奨学生を対象に不定期で開催しています。

 

インドの伝統衣装を着てホストファミリーと記念撮影

 

今回迎えてくれたホストファミリーの国籍は、アメリカ合衆国、イギリス、インド、マラウィなどの6か国。ステイ先でのコミュニケーションは英語のみで、まさに海外留学中かのような環境が用意されています。高校生は2~4人ずつ12グループに分かれて、各家庭に宿泊。ホストファミリーの母国の伝統衣装を着たり、一緒に料理をしたり、身振り手振りを交えて英語でコミュニケーションをとったりと、普段の生活では体験できない時間を過ごしました。

 

参加後のアンケートでは、参加者全員が「これまで勉強した英語を使ってコミュニケーションが取れることを実感できた」「今後も様々な国の人とコニュニケーションを取りたいと思う」と回答しました。「まちなか留学」を通じて、参加者たちは、異文化との関わりを楽しみ、前向きに捉えてくれたようでした。

 

参加者の声(まちなか留学)

海外に行くことは経済的に厳しく、あまり現実的ではないことだったけれど、日本にいても違う国の文化に触れ、母国語ではない言葉でコミュニケーションをとることができる機会を頂けてとても嬉しかったし、いい経験になりました。

 

英語を話すことへの緊張がなくなっていった。単語をつなげてとにかく表情と感情で伝えようとすることで相手に伝わったから、めげない心がついたと思う。また、色々なことに挑戦しようと思えるようになった。

 

日本で当たり前と思っていることが他国で当たり前でない事を知って、そのことを受け入れ、尊重し合うことが大切だと感じました。

 

自分だけでは絶対にできなかった経験をすることができました。世界視点でものごとを捉えることのできる人に一歩近づいた気がします。これからも英語を学んで、積極的にコミュニケーションを取りたいと思っています。

 

※1 HelloWorld株式会社/一般社団法人HelloWorld
「世界中に1ヶ国ずつ友達がいることが当たり前の社会をつくる」をミッションとするインパクトスタートアップであるHelloWorld株式会社は、「まちなか留学」をはじめとした質の高い英語学習や国際交流体験の機会提供を通じて、子どもたちの視野を広げ、多様性に対する受容力の育成を目指しています。同社の関連団体である一般社団法人HelloWorld(非営利団体)は、多様性を社会に実装するインフラを作ることを目的に、生活困窮世帯への国際交流体験の提供や、国際交流が子どもたちに与えるインパクト等の調査研究を実施しています。「世界中に1ヶ国ずつ友達がいることが当たり前の社会をつくる」をミッションとするインパクトスタートアップであるHelloWorld株式会社と連携しながら、質の高い英語学習や国際交流体験の機会提供を通じて、子どもたちの視野を広げ、多様性に対する受容力の育成を目指します。

参照:一般社団法人HelloWorld公式ウェブサイト株式会社HelloWorldウェブサイト (外部リンクが開きます)

 

 

※2 まちなか留学

関東または沖縄に住む外国人のお宅で、ホームステイを体験するプログラムです。費用や日程のハードルが高い海外留学に対し、「まちなか留学」では、週末に国内で気軽に留学体験ができます。これまでに80か国以上のホストファミリーが参加しており、英語はもちろん、多様な異文化体験ができることが特色です。英語ができなくても、まずは「英語を使ってなにかやってみる!」に挑戦することで、子どもたちの英語への関心を高め、好奇心を育むことを目指しています。

投稿者

加藤 裕美

小6の時に父が障がい者となり、8年後に死別した奨学生OG。奨学生のころは参加者・リーダーなどとして、サマーキャンプ「つどい」にフル参加。2007年に入局し、現在はつどいの運営準備を担当。機関紙「NEWあしながファミリー」編集も兼務。2児の母。

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