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日本の遺児と同じようにアフリカ遺児も応援したい|こんにちは、あしながさん

あしながさんインタビュー こんにちは、あしながさん
横山誠一郎さん(55歳・神奈川県)

※本記事は、本会機関紙『Newあしながファミリー』171号に掲載された寄付者インタビュー記事「こんにちは、あしながさん」を加筆修正したものです。

 

 

2020年度に本会をご支援くださった約6万人のあしながさんのうち、アフリカ遺児を支援してくださった方は5000人いました。その中に、複数回にわたってあたたかいお手紙や詩と共にアフリカ遺児を支援してくださった方がいます。

 

「いったい、どんなあしながさんなのだろう?」

 

その方が送ってくださる言葉に惹かれたアフリカ事業部の職員が、送り主の横山誠一郎さんにインタビューさせていただきました。

文化が違っても人間はみんな同じ

「2017年の自由が丘の街頭募金であしながを知り、寄付をはじめました。断られても笑顔を絶やさず活動をしていて情熱を感じたし、本気だなと思いました」。

 

横山さんは高校時代、17歳の時に、アメリカのデヴィッド・ダグラス高校(オレゴン州)へ留学。多種多様な人種の中で、たった一人の日本人学生として生活しました。さらに、滞在先のホストファミリーは子どもが6人もいる家庭で、彼らと生活を共にする中で、文化が違っても人間はみんな同じだなと考えるようになりました。

 

また留学先では、得意な美術の才能を活かす機会がたくさんありました。ホストファミリーに頼まれてハロウィンで使うお面を作ったり、教会のパネルの絵を描いたり。そんな日々の中で、自分の才能や個性を人のために役立てることの喜びを知りました。そして同時に、自分が周りの人から与えられた心の豊かさを他の誰かにも分け与えたいと思うようになっていきます。

 

多感な10代での異文化体験は、その後の横山さんの生き方に大きな影響を与えました。

 

個性も愛も、人に与えれば与えるほど増えるものだとそのとき実感しました。それが、いま、寄付を続けている理由のひとつです。差別や苦労を子どものときから知っている人は、他人の痛みにも寄り添える心の美しさがあると思います」。

 

そして、2017年。“アフリカあしながさん”としてアフリカ遺児の高等教育支援を継続的に支援するようになりました。

将来の世界的なリーダーはアフリカから出てくる

横山さんは以前、渋谷で出会った路上生活者の方にお弁当を2つ分けたことがあります。すると、お弁当を受け取ったその人は自分が食べるよりも先に、更に弱った路上生活者の方にお弁当を渡しに行きました。

 

「その横顔は、神様のようでした。たった一人でも取り残される人がないように、分け与えられるものがあれば、足りない人に与えたい。たくさんの人がそのように行動すれば、世界は1日で変わると思います」。

 

横山さんが見た光景はまさに、愛と優しさを誰かと分かち合う人間の姿でした。

 

「(経済や富の)中心にはいない人たちにこそ、リーダーになってほしい。特にアフリカの学生たちには期待しているんですよ。将来の世界的なリーダーはアフリカから出てくると思っています」。

目標を定めて突き進もう

インタビューの最後には、あしながの学生たちに向けてエールを送ってくれました。

 

人生の目標をはっきり決めて、突き進んでほしいと思います。大切な10代と20代、明日はないんだというつもりで、毎日を必死に生きてください。(職員に対しても)喜びをもって仕事をしてくださいね。喜びのある仕事は、世界を明るくしますから」。

 

そう話す横山さんの横顔は、あたたかな慈愛に満ちていました。

 

 

横山さんのように、多くのあしながさんが学生だけでなく職員にも寄り添い応援してくださっていることを、日々の業務の中で忘れないようにしたい。そう強く思わせていただいたインタビューとなりました。

横山さん本当にありがとうございました。

(インタビュアー:アフリカ事業部 徳松愛)

 

 

 

◆『アフリカ遺児支援レポート』について

アフリカ遺児高等教育支援100年構想(以下100年構想*)とあしながウガンダでの活動報告をまとめた『アフリカ遺児支援レポート』を発行しました。活動にご関心をお持ちの方は、ぜひご一読ください。

 

レポートはこちら

 

*100年構想とは、サブサハラ・アフリカ地域の各国から毎年優秀な遺児を選抜し、世界の大学に留学する機会を通して将来様々な分野で活躍し、母国の発展を担うリーダーを育成しようという構想です。2014年に1期生10人を採用して以来、2021年までに約250人を採用、世界の大学への進学を支援しています。

 

◆アフリカ事業へのご支援のお願い

あしなが育英会の100年構想とウガンダ事業に基づく活動では、アフリカの遺児に対して様々な教育機会や心のケアを提供しています。 皆様からいただいたご寄付は、奨学金をはじめ、学用品、テラコヤ活動や 勉強合宿などの教育費、ケアプログラム、リーダーシッププログラム支援費として、大切に使わせていただきます。

 

問い合わせ先:0120-916-602 (あしなが育英会管理部寄付課 担当 徳松)

supporter@ashinaga.org

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