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「熱中できるものを見つけて、少しでも辛い心を払拭して欲しい」-あしながさんインタビュー-

あしなが育英会は「広く社会からのフィランソロピー(やさしい人間愛)精神に基づく支援によって、遺児へ教育支援と心のケアを提供し、やさしさの連鎖を世界中に広げながら人間の尊厳が脅かされることのない社会をめざす」という理念のもと遺児支援活動を続けています。私たちの活動はご賛同頂けるくださるあしながさんからの寄付によって支えられています。

 

今回は、2018年からあしなが育英会へのご寄付をいただいている湯浅健司さんにインタビュー。湯浅さんは学生時代にあしなが学生募金の事務局員として活動をし、大学を卒業した現在も寄付者として遺児支援活動を続けてくれています。そんな湯浅さんにあしなが学生募金事務局のことや、現在も寄付を続けている理由についてお伺いしました。

自分自身が遺児であったことがきっかけでボランティアに興味を持つように

現在27歳で会社員として働いている湯浅さん。寄付やボランティアを始めるようになったきっかけは小学生の頃にさかのぼります。それは、ご自身が父親を亡くされたことがきっかけでした。

 

「私は小学6年生の時に父を癌で亡くし、それからは母が1人で私を育ててくれました。自分自身が遺児ということもあり、高校生の頃から漠然とボランティアに興味を持つようになりました。ちょうどその頃24時間テレビでボランティアの募集があったため応募してみることにしました」

 

ご自身の経験から、同じ境遇の人を支援したいという思いのもとボランティアを始めた湯浅さん。24時間テレビで初めてのボランティアを経験しながらも、さまざまな思いが頭を巡ったと話します。

 

「24時間テレビでは、Tシャツの販売やボウリング場でのチャリティーゲームのスタッフとしてボランティアをしました。貴重な経験をさせてもらえましたが、自分の中で納得できる活動ができたかと聞かれると必ずしもそうとは言えませんでした。改めて自分がどのようなことをしていきたいのか、考えるようになりました」

 

幼い頃の湯浅さんとお父さん

幼い頃の湯浅さんとお父さん

大学進学後「あしなが学生募金事務局」に出会い局員として活動

自分が納得できる活動について考えるようになった湯浅さん。大学に進学後、ふとしたきっかけであしなが学生募金事務局と出会ったそう。

「大学に入学したものの、これといって特にやりたいことがなくどうしようかと考えているときに、たまたまあしなが学生募金の活動案内のビラをもらいました。それは春と秋に行われている募金活動の案内でしたが、遺児への支援が中心ということを知り、参加してみることにしました」

 

ご自身が遺児ということもあり、あしなが学生募金の活動に漠然と興味を持った湯浅さん。その後、とある方との出会いがきっかけに局員としての活動が始まりました。

 

「春の街頭募金にボランティアとして参加した後、再び秋の街頭募金に参加してみないかとお誘いをいただきもう一度やってみることにしました。学校から活動場所へ向かう電車でたまたま事務局で代表経験のある方と一緒になりました。そこでいろいろとお話をしていく中で『局員として活動してみないか』と声をかけていただきました。あしなが学生募金でなら私の経験を多くの人たちのために役立てると思い、局員として活動することを決めました」

 

局員からのオファーもあり、大学1年生から3年間あしなが学生募金の局員として活動していた湯浅さん。中四国[1] エリア代表としてイベントに参加したり、多くの遺児の意見を聞いたりと精力的に活動していたそう。学生ならではの苦労がありながらも局員としての活動はかけがえのないものになったと話します。

 

「局員としての活動は、楽しいこともたくさんありましたが、学業との両立で大変に感じることもありました。ですが、局員として活動して本当に良かったと思います。そう思う1番のきっかけとなったのは大学生リーダーとして携わった『高校奨学生のつどい』でした。あしなが育英会の高校奨学生たちが集まって交流するサマーキャンプです。最初はみんな緊張していましたがつどいが終わる頃には打ち解けあって笑顔が溢れていて、その光景をみて思わず泣いてしまいました。私自身、遺児であることをあまり人に話すことはありませんでしたが、同じ境遇の人同士で悩みを打ち解けあえる環境があればいいなということは日々思っていたので、そういう機会を作れたことが本当にうれしかったです」

社会人になり、寄付を通して再びあしなが育英会との繋がりを持つ

現在、大学を卒業して社会人となった湯浅さん。お仕事に集中するため、一度はあしなが育英会の活動から離れることを決心しましたが、とあるきっかけで再び関わることになったと話します。社会人になっても遺児支援活動を続けるために学生の頃から寄付について考えていたそう。

 

「社会人になり生命保険に入ったのですが、支払う保険料に応じてマイルポイントがもらえるとのことで、その使い道について保険屋さんと話しました。聞くところによるとポイントを寄付することもできるというお話で、さらに詳しく聞くと寄付先の1つにあしなが育英会がありました。あ、あしなが育英会だ!と思いすぐにポイントを寄付することに決めました」元々大学を卒業してからも遺児支援活動を続けたいなと思っており、あしなが育英会に寄付をするのが一番だと考えました。あしなが育英会は1回限りの寄付も可能なので、卒業後は自分のできる範囲で寄付を続けてきました。幸いにも入社した会社には家賃支援制度もあり、給料も新卒としては低い額ではなかったので定期的に寄付を続けられました」

 

 

一度は活動から離れたものの、偶然の再会から再びあしなが育英会と関わり始めた湯浅さん。社会人としての生活基盤が整い始めた3年目から、自分で寄付することを決めたそう。

 

「社会人3年目になった頃、上司との面談がありました。その面談を通してこれから自分のやりたいことをリスト化して一つ一つやっていこうというお話になり、紙に書き出したところ”あしなが育英会に寄付をする”という目標が浮かびました。もうマイルポイントではなく、自分の手で寄付をしたいという気持ちが芽生え、生活の基盤も整っていたこともあり直接寄付を始めることにしました。同じ時期に初めてクレジットカードを作ったのですが、人生初の決済があしなが育英会への寄付でした。不慣れな中でした決済手続きは、今でも記憶に残っています」

 

学生時代の湯浅さん

あしなが学生募金事務局員時代の湯浅さん

定期的に届く機関紙で自分の寄付がどのように遺児への支援に役立っているのか実感

 

学生時代、そして社会人とそれぞれ違った形であしなが育英会に携わり続けている学生時代から再び、局員から寄付者へと形を変えてあしなが育英会との関わりを続けている湯浅さん。本会からの機関紙や遺児からの手紙を見て、ご自身が局員として活動していた時のことを思い返すそう。

 

「つどいなどで実際に奨学生があしながさんに宛てて手紙を書いている姿を局員の時に見ていたので遺児からの手紙をいただいたくと、当時のことを思い出してとてもうれしい気持ちになります。実際にこの子達のために役立てているんだと実感できる瞬間ですね」

 

一方でコロナ禍における遺児の現状にはもどかしさを感じていると言います。

 

「コロナ禍でなくても生活に苦しい家庭があるというのは、自分が局員として活動していたからこそ知っていましたが、そのような家庭ではさらに状況が厳しくなっていると感じています。正直なところ自分に何ができるだろうと考えてもすぐにパッと答えられないような状況だと思いますが、あしなが育英会の活動を通じて少しでも現状が改善されることを望み続けています」

遺児に伝えたいこと『辛い気持ちに支配されないように熱中できることを見つけて欲しい』

 

大学生、そして社会人とライフステージが上がっていく中でも違った形で遺児への支援を続けている湯浅さん。最後に、遺児たちに伝えたいことについてお伺いしました。

 

「私自身父親を亡くした経験があるので、遺児になった時の無気力感や、心にぽっかり穴が空いてしまった気持ちがすごく分かります。私は父親の死後、担任の先生に陸上競技を進められ、熱中していくうちに辛い気持ちを徐々になくすことができました。なので、みなさんも何か熱中できるものを見つけて欲しいと思っています。熱中できるものを見つけて、少しでも辛い気持ちを払拭して、前を向けるようになることを祈っています」

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