【報告】長野で街頭募金を実施~たすきは繋がり石川・富山へ
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。6月18日(土)には長野県と新潟県で街頭募金が行われました。本記事では長野県での募金の様子を報告します。
信越も梅雨入りした6月、梅雨が嘘のように晴れた空の長野県では、長野駅、松本駅、軽井沢駅、上田駅、上諏訪駅の5カ所で大学生25人・高校生13人が街ゆく人々に募金の呼びかけを行いました。
長野県松本駅では、松本第一高等学校インターアクトクラブから8人、長野県豊科高等学校JRC福祉クラブから5人の高校生がボランティアとして参加してくれました。松本第一高等学校インターアクトクラブの生徒さんは「募金を通して、日本全国の困っている人たちだったり、世界の困っている人たち、募金活動を通してここからでも力になれている。人を助けているという事が実感できて、これからもやっていきたいなと思いました。どんな形であれ、人のためになることをしたいという気持ちがあるので今回参加しました。」と語ってくれました。

松本駅
大学生で、あしなが学生募金事務局の中心として長野で活動をしている金内さんは、「温かい言葉を受けたり、少ないけどと寄付をしてくださる方が多くいる。よびかけをとおして気持ちだったり現状だったりを発信していけるよう頑張りたい」と募金に対しての想いを教えてくれました。
また、募金に参加したあしなが育英会の大学奨学生は、「結構沢山のひとが寄付してくださって、励ましの言葉とかをもらい、たくさんいろんな人に支えてもらっているんだなっていう事がわかりました」という風に語ってくれました。
長野駅で募金に立ったあしなが学生募金事務局の新さんは、街頭での呼びかけで想いをぶつけました。
今年に入ってから値上げラッシュが続いています。ほとんどの方がその影響を感じていると思います。
値上げがどのような影響にあるのかを調査するため緊急アンケートを実施しました。そこに寄せられた声なき声は、
“ここ2年は入浴も週に一度、食事は一日食パン一枚とバナナ一本のみ、そんな生活が続いています。お金のことで何度も娘とケンカになり、情けない思いでいっぱいです。何度も死んでしまいたいという衝動にも駆られました。しかし、娘が無事社会人になるまでは死んでも死にきれません。
本当にこんな親元に生まれてきたことに毎日申し訳なさを感じている。どうやって食べていけば良いのかわからない。ホントに何でもかんでも値上がりで一家心中してしまった方が良いのではないか。そう考えたことがあった。”
そのような声が寄せられました。
私はこの声を目にしたときいかなる理由があろうともこのような思いをする人が一人でもいてはいけないと強く感じました。このような思いの人を減らしていくためには、社会全体で遺児家庭を取り巻く環境に対し問題意識を持ち一人一人が考え、行動し優しい社会をつくっていく必要があります。
また、問題意識を持つためにはこの問題をしらなければいけません。つまり、今、私たちの声を聞いてくれてくださっているみなさんが、私たちの声に耳を傾け、遺児家庭の問題を認知していただけることで少しずつ優しい社会へと近づいていけるのです。
どうか私たちと一緒に優しい社会をつくるご協力をしていただけませんでしょうか。
親が亡くなっても親に障がいがあっても家庭環境にかかわらず、全ての子どもたちが夢に向かって挑戦できる社会を目指しています。遺児学生の学びたいという気持ちを支え、進学の夢が叶える事ができますようなにとぞ温かいご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

募金を呼びかける新さん(長野駅)
多くの方々の想いが積み重なって、子どもたちの夢を応援してくれています。

軽井沢駅

上諏訪駅

長野駅

上田駅
長野県では、5カ所で計1,171,662円のご寄付を頂戴しました。
また長野県での募金は下記11の報道機関に報じられました。リンク先でWeb記事をご覧いただけます。
長野県での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在長野県では124人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
また、長野県の次は6月25日(土)に石川県のJR金沢駅(10-18時)と香林坊アトリオ(10-18時)、近江町市場エムザロ前(10-18時)、富山県の富山駅(10-16時)で募金を実施します。応援をよろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?