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あしながレインボーハウス
1999年に日本で初めて遺児の心を癒す「神戸レインボーハウス」が建設され、幼児、小学生らの心の傷をケアしています。その経験から、全国のモデルとなる理想型の「あしながレインボーハウス」を、2006年2月、東京にも建設しました。ご寄付者のお名前はプレートに刻まれ永久保存いたします。今後もご支援ください。
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神戸レインボーハウス
一軒一軒訪ねたローラー調査で震災遺児573人を捜す

 神戸で震災遺児の心の癒しを日常的に実践している場が「神戸レインボーハウス」(虹の家)です。
 1995年1月17日の阪神淡路大震災の4日後には、震災遺児への奨学金の特別措置を決めるとともに、職員を現地へ派遣しました。
 その後、あしなが育英会の遺児学生が中心となり、市民ボランティアらと職員が、死亡者名簿を片手に瓦礫の中を一軒一軒訪ね遺児の発生を調べるローラー調査で573人の遺児を捜し出しました。4月には神戸に事務所を開設し、家庭訪問や年4回のつどいを開催するなど心のケア活動を行いました。

震災遺児の「黒い虹」を「七色の虹」へ

 その年の夏のつどいで、小学校4年生のかっちゃんという男の子が描いた『黒い虹』の絵はショックでした。家族8人が崩れた家の下敷きとなり、9時間も暗黒の中に閉じ込められたかっちゃんは、お母さんの呼びかけにも「声が出えへんかった」。父と妹を亡くしただけでなく、幼い心にかかった『黒い虹』の意味は誰にも想いもできないものでした。また、小学6年生だったあやちゃんは、つどいで「もし死んだらべつにくいはないから死にたかったな」「勉強なんかしても仕方ない」と作文に書きました。無表情、無気力のあやちゃんが初めて学生スタッフに、地震前夜の亡くなった父母のことを語ったのは2年半も後のことでした。そのあやちゃんは虹の家に通いつめ、「保母になりたい」という夢をみつけ、今春短大に進学しました。ケアの効果です。

 ケア活動を通し「幼い子から保護者まで、いつでも駆け込めて心のケアを継続的に受けられる場がどうしても必要」という声が起こり、学生たちの募金活動やご寄付で建てたのが神戸レインボーハウスです。1個1000円の虹のレンガ募金など、全国から、全世界からの暖かいお志が15億円もの募金となり、1999年1月完成しました。
 神戸レインボーハウスには、遺児が悲しみを吐き出すために工夫されたいろいろな部屋があります。同じ体験を持つ者同士が、安全な場所で、安心して心の中を語り合える「おしゃべりの部屋」、親の死を受容するためにお葬式ごっこをしたりする「ごっこ遊びの部屋」、たまったイライラを思い切り爆発させても安全な「火山の部屋」、一人になって大声で泣いたり亡き人と会話できる「おもいの部屋」などなどです。

癒しの手助けをするボランティア「ファシリテーター」

 また、同年代どうしでグループに分かれ、心のケアプログラム「グループタイム」に参加します。これにはファシリテーター(癒しの手助けをする人)と呼ぶ社会人や学生のボランティアが加わります。ファシリテーターは、米国オレゴン州ポートランドにある遺児らのデイケアセンター「ダギーセンター」(全米200施設の第1号)と業務提携をむすび、所長のドナ・シャーマン博士らを講師に招いて養成講座を開いています。
 神戸レインボーハウスには、病気・災害・自死遺児らの大学生、専門学校生の寮「虹の心塾」が併設されており、学生は、人格を磨く勉強をし、震災遺児たちがいつ来てもお兄さんお姉さん役として相手をし、遊んだり、勉強をみたりします。
 神戸レインボーハウスの運営費は「虹のかけはしさん募金」で継続的にご支援いただいています。

■所在地 〒658-0012 神戸市東灘区本庄町1−7−3
     TEL (078) 453 - 2418 FAX (078) 412 - 2418
 神戸レインボーハウスはこんなところ
 神戸市灘区本庄町の住宅街に、円形2階建ての子どもたちのケアを中心としたゾーンと、これをL字型に囲むように5階建てのボランティア・共用ゾーン(講習室や保護者のためのの部屋、遺児学生の寮、事務所)の建物があります(敷地1351.83平方メートル・408坪、延べ床面積2658.73平方メートル) 。JR甲南山手駅から徒歩8分、阪神深江駅から10分で遺児らが歩いて通える絶好の場所です。

<癒しのゾーン>
おしゃべりの部屋
 同じ体験をもつ遺児や保護者同士が話し合いによって思いを分かち合う部屋。お互いの顔が見えるように円形のソファがあり、それぞれに動物のぬいぐるみを手に、すわればなぜか素直になれます
ごっこ遊びの部屋
 人形劇やごっこ遊びを通して、心の内を何かに象徴しながら吐き出しを行う部屋。砂箱で埋葬ごっこをして親の死を受け入れる子どももいます。
火山の部屋
 サンドバッグや大きな人形に思いっきりぶち当たり、暴れることで心にたまったストレスを発散できる部屋。壁や床全面はマットで保護されています。
アートの部屋
 絵を描いたり、粘土細工で心の内を表現する部屋。地震で崩れた家とその下敷きになっている自分を形にした子もいます。寝そべって描けるように床暖房。
音楽の部屋
 楽器を演奏したり、歌を歌ったりしながら、気持ちを落ちつけたり、発散できる部屋。電子ピアノ、ギターなどがあります。
おもいの部屋
 一人で泣いたり、考えごとをする部屋。小さな円形の部屋にお母さんの胎内に包まれるような卵形の椅子。遺影や遺品を置けるテーブルに天窓から柔らかい光がふり注ぎます。
レインボーホール
 大勢が集まれるホール。式典や追悼行事、講演会や体を動かす室内ゲームなどができます。ファシリテーター養成講座、クリスマス会、餅つき、コンサート、虹の心塾生の講演などに利用します

<ボランティア、共用ゾーン>
リビングルーム
 保護者がくつろいだり、懇談できる部屋。子どもたちがプログラムを受けている間の待ち合いの場所にもなります。
こどもの部屋
 子どもがプログラム以外で遊びたいときや保護者を待っているときに使用。半洋半和室で、託児所としての働きももっています。
習いごとの部屋
 子どもたちの学習塾、父親の料理教室、母親の編み物教室などを開催。流し、レンジ、電気コンロなどの設備があります。
和室
 一家で泊まれ、隣にはジェットバスも。有事のときには、ボランティアの宿泊場所にもなります。
中・小研修室
 ボランティアの講習や、ケアプログラム前後の準備やデブリーフのために使用します。
図書室
 子ども向けの絵本、癒しの教則本、震災の資料など。学生の勉強場所としても利用します。

<虹の心塾>
 「虹の心塾」は、神戸レインボーハウスに併設されている遺児大学生の学生寮です。神戸レインボーハウスに通う震災遺児ら小さな子にとっては、様々な死因によって親をなくした自分と同じ境遇にある優しいお姉さん、お兄さんが住んでいます。そのお兄さん、お姉さんは一緒に遊んでくれたり、行事を運営してくれます。
 塾生は関西圏の大学に通い、定員48人の寮に46人が生活し、切磋琢磨しています。心塾は単なる「安宿」ではありません。「人づくり」が目的で、礼を重んじ、挨拶励行、掃除を毎日します。1・2年時は4人部屋で”芋の子洗い“で切磋琢磨、人間を学び、生涯の友を得ます。読み書きスピーチ、インターネット、塾独自のカリキュラムを持ちます。心塾講座では講演を聞き、その後、講師の先生の出題で感想文を書き指導添削を受けます。読書指導は月2冊の読書をし、感想文を提出、指導添削を受けます。元NHKアナウンサー酒井広先生によりスピーチの実践講座もあります。
 塾生には出来るだけ海外へ行く機会を作り、留学し、国際性を身につけます。

 『暖かい心・広い視野・行動力、国際性を身につけ広く人類社会に貢献する人間作りの塾』です。
「あしなが心塾」について
 心のケアプログラム
グループタイム
 子どもたちが神戸レインボーハウスに来て遊ぶこと自体が、心の癒しになるよう設備、運営面で配慮していますが、プログラムとしてケアをおこなっているのが「グループタイム」です。
 親を失った子どもたちはさまざまな心の傷を一人でため込みます。そして子どもたちはその心のわだかまりを吐き出してしまわないことには、次のステップ「自助」へ向かって一歩を踏み出すことができません。ケアプログラムはこの吐き出しをサポートするものです。吐き出しができる環境と、そのきっかけを提供し、スタッフが震災遺児たちの吐き出した心のわだかまりを、広い心で受け止めることを目標にしています。
 グループタイムは平日の学校が終わった後(幼児は日曜日に保護者同行で)、2週間に1度の間隔で同じ年頃、同性で集まります。1グループ4〜6人で現在7グループに分かれています。これにファシリテーター(感情の吐きだしを手助けする人)3〜5人、職員(ディレクター)1人がつき、各グループ工夫してプログラムを運営します。
 ルールは、「人をたたかない」「モノを投げない」「人の嫌がることをしない」「人のことをよそでは話さない」など7つだけでルール以外は人の嫌がることでなければ家庭や学校ではできないことを言ったりしたりしてもよいことにしています。心の吐き出しのきっかけになるようなゲームをディレクターが用意し、子どもたちが同意すればみんなで行います。一例をあげれば、素手や足に絵の具をつけて紙に塗りたくる「ハンドフットペイント」や宝探しゲーム、地震ごっこ、亡くなった親の絵を描くなどです。最近ではファシリテーターと子どもがマンツーマンで遊んで心を許しあったり、子どもたちが作りだした遊びもしています。1時間半ほど遊ぶと終わりの会を行い、遊んだ感想を言ったり、再会の約束をして終了します。

その他のケアプログラム
 保護者も含めて来所促進のため、学習塾、ピアノ教室、スポーツ教室、お父さんの料理教室、お母さんのお菓子作り教室もあります。月1回の土曜日に日帰りのつどいを開催し、陶芸やそば打ち、乗馬教室なども行います。
 年間行事としては、震災のあった1月17日前に行う追悼式「偲び話し合う会」や、春休みのスキーのつどい、夏休みの海水浴・キャンプのつどい、クリスマスのつどい、お正月のつどい、ひなまつりなどがあります。

○遺児の癒しを促すボランティア「ファシリテーター」になりませんか
 神戸レインボーハウスで、遺児たちのケア・プログラムに参加し、子どもたちの癒しを促すボランティア「ファシリテーター」を募集しています。
 アメリカのダギーセンターでは「方法論」が体系づけられています。子どもが心の中を口にするとき、聞き手が大人の判断や感想をはさむと二度と話さなくなります。子どもは善し悪しは別にして自分の全てを受け止めてもらえると感じたときにだけ、心の中を吐き出します。ファシリテーターは子どもの信頼を得ることから始め、辛抱強く待つことも必要ですが、子どもが言葉につまったときは適切なあいづちをうったり、言葉の少ない幼児がうまく自分の気持ちを話せるような手助けも大切です。レインボーハウスでは、ダギーセンターから講師を呼んで「ファシリテーター養成講座」を開いています。
 ファシリテーターになっていただくには、まずレインボーハウスで「ファシリテーター養成講座」を受講していただきます(受講料有料)。18歳以上であれば、どなたでも受講できます。
 希望者は神戸レインボーハウスへお問い合わせください。

【お問い合わせ】 神戸レインボーハウス TEL:078-453-2418
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